森昌子、年内引退ファンに生報告 2000人がすすり泣き…「まだ早い」の声も
歌手の森昌子(60)が、今年いっぱいでの芸能界引退を発表してから一夜明けた26日、埼玉・飯能市民会館で「祝還暦コンサート~爆笑!コントで綴る昭和歌謡パート3~」を開催し、昼夜で計2000人のファンに「私は歌の世界から引退させていただきます。私なりに考え抜いた結論なんです。どうか私のわがままを許してください」と、自らの言葉で引退を報告した。
最後の曲を歌う前だった。それまでコントや冗談で笑わせてきた森が、表情を引き締めて切り出した。「昨日の報道で知られた方も多いと思います」-引退について言及すると、客席から「まだ早いよ!!」と声が飛んだ。
歌手・森進一(71)との結婚を機に、まだ27歳だった1986年に一度は引退し、離婚翌年の2006年に復帰。「20年も休んでいた私が、自分の家族を守る、生活を守るために、もう一度戻ってきました。そんな私を笑顔で温かく迎えてくださったファンの皆さんにはどんなに感謝しても足りません。申し訳ない気持ちでいっぱいです」。一言一言を丁寧に区切りながら言葉を紡ぎ、頭を下げると大きな拍手が会場を包んだ。会場内にはすすり泣く声が響き、多くのファンがハンカチで目を拭っていた。
大阪から駆けつけた30代の女性は「報道を見て急きょ駆けつけました。悲しくて涙が止まりませんでした」と大粒の涙。ツアーを終え、引退日となる12月25日に、都内でラストコンサートを行う予定だ。