ドリーミングかよさんアンパンマン葬 姉・千代と300人明るく歌ってさようなら
今年1月31日に脳出血のため死去した、双子ユニット・ドリーミングの妹で、「かよ」こと寺田嘉代さんのお別れ会「それいけ!ドリーミング 寺田嘉代を送る会」が26日、東京・青山葬儀所で営まれた。ドリーミングとして歌っていた、人気アニメ「それいけ!アンパンマン」(金曜、前10・55)のオープニングテーマ「アンパンマンのマーチ」を、姉の千代と参会者300人で歌う“アンパンマン葬”で明るく見送った。同じく「-アンパンマン」で複数の役を担い、昨年11月に老衰のため88歳で死去した声優の辻村真人さんのお別れ会も同日、都内で行われた。
妹とハーモニーを重ねてきた姉の千代が「嘉代と一緒に歌って下さい」と呼びかけると、会場からは大きな手拍子が起こった。
親交が深かった歌手・山本リンダ(68)、女優・岸本加世子(58)、田中美奈子(51)、声優・山寺宏一(57)ら300人が参列。アンパンマンやバイキンマンのぬいぐるみ、ドリーミングが声優を務めたキャラクターのパネルを添えた祭壇を前に、アニメの作者・故やなせたかしさん作詞曲「アンパンマンのマーチ」を響かせた。
参会者からエンディング曲「勇気りんりん」も求められると“アンコール”に応え即興で歌唱。明るいことが好きだった嘉代さんに捧げる“アンパンマン葬”で明るく和やかに送り出した。
歌唱前に千代は「これからも嘉代と一緒に勇気りんりん歌い続けて参ります。それが私たちドリーミングの『なんのために 生まれて』だからです。嘉代ありがとう」と涙で呼びかけた。閉会後には、アンコールに「(嘉代も)うれしかったと思います」と感謝。「一体化しちゃったんじゃないかというくらい寂しさがない」と妹の存在を感じながら、今後も「2人の声が聞こえてくるように歌いたい」と、今後も“双子デュオ”で歌い続けることを誓っていた。