萩原健一さん死去 4度の逮捕、4度の結婚…極秘闘病の末、力尽く
俳優・萩原健一=本名・萩原敬三=さんが26日午前10時30分、都内の病院で亡くなっていたことが28日、分かった。68歳。所属事務所が書面で発表した。病名はGIST(消化管間質腫瘍)。2011年からひそかに闘病していたが、本人の強い要望で病名の公表を控えていた。妻でモデルのリカ=本名・理加=さん(57)が最期を看取ったという。葬儀は家族のみで営まれ、都内の斎場で27日に荼毘(だび)に付された。
萩原さんは1967年、「ザ・テンプターズ」のボーカリストとして、16歳でデビュー。ドラマ「傷だらけの天使」など俳優として圧倒的カリスマ性を発揮。“永遠の不良”と呼ばれた。嵐のように生きた生涯に幕が下ろされた。
4度の逮捕、4度の結婚…。自身でも「嵐のように激しく生きてきた」と振り返っていたように、波乱に満ちた人生だった。83年には大麻取締法違反(所持)で逮捕。84年に飲酒運転で人身事故を起こし、逮捕。2004年10月にも人身事故を起こして逮捕され、謹慎した。
05年には降板した主演映画の出演料をめぐるトラブルにより、恐喝未遂容疑で逮捕。映画「透光の樹」の主役を途中降板しながら、同映画のプロデューサーに対し、山口組など暴力団の実名を出し、「契約書通り払ってください」などと脅迫したというもので、同年6月に懲役1年6月、執行猶予3年の有罪判決を受けた。
その後は活動を休止。08年から活動を再開したが、緩やかな仕事ぶりとなった。
私生活では80年に女優・いしだあゆみ(71)と再婚、84年に離婚した。2011年2月、モデルの冨田リカと4度目の結婚。この結婚後は、物腰も柔らかくなり、あちこちで「ショーケンが丸くなった」と言われるように。周囲の人がうらやむほどのアツアツぶりをメディアの前でも披露していた。