森昌子 “花の中三トリオでお話しできたら” 涙と笑顔の引退会見

 笑顔でポーズを決める森昌子=東京・キングレコード(撮影・開出牧)
 会見で涙をぬぐう
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 今年いっぱいでの芸能界引退を発表している歌手の森昌子(60)が28日、都内で引退会見を行った。森は引退の理由を「これからの自分の人生を楽しんでいけるよう」と説明。同居する母・幸子さん(87)や、くしくも2006年3月28日に死去した父・常夫さん、そして支えてくれたファンへの思いも吐露した。また、歌手・桜田淳子(60)、元歌手・山口百恵さん(60)との「花の中三トリオ」の絆にも言及。涙あり、笑顔ありの会見で2度目の引退を報告した。

 06年3月27日の復帰会見から13年。森は「3度目(の引退会見)はございませんので…」と冗談めかしながら、引退を決意した思いを口にした。

 最初に引退が頭をよぎったのは、昨年夏。10月に60歳を迎えるにあたり「自分の残された人生はどれくらいあるのかなと、真剣に考えるようになった」という。13歳で芸能界デビューし「悲しいことに、思い出もそれほどありません」というだけに、歌手、主婦に続く「第3の人生」に思いをはせ、決断した。

家族からねぎらい

 引退を最初に伝えたのは、最愛の母・幸子さん。今月13日の誕生日に伝え、「昌子、よく14年間頑張ってくれたね、ありがとうね」とねぎらわれた。長男でロックバンド・ONE OK ROCKのボーカル・Taka(30)ら3人の息子にもメールで報告。「母さん、お疲れさまでした」と返信があったという。また、この日は父・常夫さんの13回目の命日。「こんな偶然があるんだと。父が天国でスケジュールを決めたのかな」と涙を浮かべた。

歌手人生悔いなし

 2度の歌手人生を「皆さまのおかげで、とても恵まれた生活でした」と述懐した森。とりわけ「花の中三トリオ」への思いは強かった。「同じ時代を駆け抜けてきた戦友ですから」とキッパリ。「夢みたいなものはありますね。もうちょっと年がいってから『おばあちゃんトリオ』というか…。「茶飲み友達でもないですけど3人そろってお話しできたら」と穏やかに笑った。

 05年に離婚した元夫の歌手・森進一(71)に相談したかと問われると、「何てことを言うんですか!するわけないじゃないですか!」と笑い飛ばした。再婚についても「今はない。10年後か15年後、目の前にすてきな人が現れて誘われたら、行っちゃうかも」といたずらっぽくかわした。

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