【The LDH Times】佐藤大樹 新しい自分 新グループ立ち上げ「糧に」
24歳のパフォーマー・佐藤大樹はEXILEの最年少メンバーにして、FANTASTICSではリーダーを任されている。TRIBEの“主軸”と、昨年12月にデビューしたばかりの“新人”、両極端ともいえる2つのグループで、まったく異なるポジションをこなす。俳優業にも精力的に取り組んでおり、主演映画「4月の君、スピカ。」が4月5日に封切られる。
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-3年ぶりのEXILEのツアーを終えて。
「ブランクがあって、初日の幕が開くまでものすごく不安だったんですよ。1曲目で歓声を聞いたときに、これだけ温かく迎えてくれるんだと。EXILEメンバーになれて良かったと、改めて思える瞬間でもありました。EXILEって唯一無二の存在だよね、とメンバー同士でも言い合えて、最強のグループだと思えました」
-EXILEとFANTASTICSで立ち位置が大きく変わりますが。
「EXILEでは先輩方が積み上げてくれた歴史を受け継いで、汚せないというプレッシャーもあるんですけども、先輩方がホントに優しいので、甘えてきました。いざ、FANTASTICSで立ち上げから、0を1にするという作業から世界さんと共にやったとき、先輩の苦悩、大変さを痛感しました。でも、EXILEに戻ったとき、『発言力や行動力が見違えるぐらい変わった』と言ってもらえて、糧になっているのかなと」
-世界さんとリーダーコンビで共有しているものは。
「世界さんがお父さん、自分がお母さんのような役割が自然とできていて。僕は気になったことを細かくメンバーに言っちゃうんです、うるさいぐらいに。世界さんはそれを俯瞰(ふかん)で見てて、本当に大事なことをここぞでズバッと言ってくれる大黒柱的な存在。いいバランスが取れてます」
-4月3日発売のセカンドシングル「Flying Fish」の聞きどころは。
「1枚目は僕らの初めましての名刺代わりだったので、ボーカルとパフォーマーがそれぞれちゃんと目立つような構成でした。カラフルで。今作は真逆で、真っ白なイメージで統一し、テーマに『新しい自分』というのがあって。僕らはいろんな出会いと別れがあって、ここからまた一歩、新たな世界に踏み出すという意識を歌詞でも表現してます」
-「4月の君、スピカ。」の撮影はツアーの合間に長野県千曲市で行われたと。
「正直、めちゃくちゃきつかったです(笑)。深夜にクランクアップして、次の日の始発で大阪のツアー本番に向かいました。数時間前まで(役で)学ラン着てたのに、ステージにいる自分がいて。この日は忘れられないくらい衝撃的です。AKIRAさんとか岩さん(岩田剛典)とか、ずっと当たり前のようにやってきた先輩を見てたので、こんなことでヘコたれてられないと思いました。めちゃくちゃ楽しいです、お芝居もダンスも。好きなことしかしてないので、最高です!!」
-FANTASTICSには中尾翔太さんとの別れ(昨年7月死去)という、つらい経験がありました。
「ライブでメンバーを紹介するときは、翔太の名前を必ず言ってます。一緒に踊ってなくても、常にステージにいるという思いは絶対にあるので。それはファンの人も。翔太がヒーローになれるようなグループにしたいというのが全員の願い。彼を(単独公演で)ドームに連れて行ってあげたい」
-休日のリフレッシュの方法は。
「ものすごい水が好きなので、水族館やアクアリウムショップに行くのが好きですね。水を見るだけで、癒やされるんです。水がめ座だし、たぶん前世がそういう系で、人魚か何かだと(笑)」
-デイリースポーツ読者へメッセージを。
「この間、おばあちゃんが入院したんですよ。あまりテレビを見る人じゃないので、『ずっと新聞を読んでた』って。ライブでなかなかお目にかかれない世代の人もいると思いますが、僕らを知ってもらえるきっかけになる1番は新聞なのかもしれません。10~20代のアイコンになれるよう頑張ってる段階ですが、いろんな世代に浸透していけるグループになりたいですね」