武内由紀子【特別養子縁組で母に(2)】「実母さんの気持ちも背負って」

 大阪パフォーマンスドールのリーダーとして活躍したタレント・武内由紀子(46)が3月25日、特別養子縁組制度で生後9カ月の男児の母になったことを報告した。芸能界では昨年2月に元宝塚月組トップスターの瀬奈じゅん(44)が特別養子縁組で0歳児の母となったことを公表している。4年間の不妊治療の末に血の繋がらない子供を迎える決意をした武内に話を聞いた。【インタビュー(2)】

 不妊治療断念から1カ月後の17年8月には特別養子縁組の門を叩いた。当時44歳。書類提出、面接、家庭訪問など「あらいざらい全てさらけだしました(笑)。我が家の事情も、私たちの育った環境も」。その後の研修は夫婦揃っての参加が必須。母親学級、保育園での1日研修などを受け、準備した。

 半年後に本登録となり、初めて連絡があったのは男児が生まれて3日後の18年6月。翌日に男児と対面した。実母からは「ちゃんと挨拶ができて、時間も守れる子に育ってほしい」と笑顔で託されたという。

 「本当に待ちに待った赤ちゃんだったので、何ともいえない感情。友達の子とか親戚の子を預かっても、結局親元に帰っていきますよね。でも、この子はウチなんだ、もう帰らなくていいんだ、って。(我が子として)迎えたけど、その時点では実母さんの籍で、今は自分の子ではない。でもすでに、この赤ちゃんは私たちが育てる、実母さんが産んでくれた大切な赤ちゃんを育てるという思いでした」。

 赤ちゃんを迎え入れた後は半年間の「試験養育」期間がある。一緒に過ごす中で赤ちゃんを養育できるのか、赤ちゃんとの適合性などさまざまなことを審査される。今年2月末に家庭裁判所の申し立てが受理され、男児は長男として入籍した。名前は「一徹(いってつ)」。

 特別養子縁組とは、戸籍の記載が実親子とほぼ同様の縁組形式を取るもの。実の親との親族関係は終了し、養親が実の親と同様の扱いとなり、戸籍にも「長男(長女)」と記される。

 「待ちに待った入籍ではあるんですけど、今までは一徹くんと実母さんがつながっていたのが切れる、っていう悲しさもあったんです。最初は名字が違ってたり、違和感もあった。でも9カ月ずっと一緒に育ててきて、そういうのは関係なくなって、親子として生きてる、って改めて感じた。(入籍して)嬉しいのは嬉しいのですが、事情があって離れ離れになるお母さんの気持ちも背負って育てないといけない、と思いました」。

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