萩原健一さん「いだてん」出演していた 高橋是清役で第25回から放送 6作目大河
今月26日に消化管間質腫瘍(GIST)のため68歳で死去した俳優で歌手の萩原健一(はぎわら・けんいち、本名敬三=けいぞう)さんの訃報が流れてから一夜明けた29日、芸能界には大きな悲しみが広がった。また、萩原さんが放送中のNHK大河ドラマ「いだてん~東京オリムピック噺~」(総合、日曜、後8・00)に明治=昭和期の政治家、高橋是清役で第25回から登場することが同日、同局から発表された。
萩原健一さんが、放送中のNHK大河ドラマ「いだてん~東京オリムピック噺~」(総合、日曜、後8・00)に高橋是清役で出演していることを同局が29日、発表した。主人公・田畑政治(阿部サダヲ)から、1928年のアムステルダム五輪への選手派遣に国の補助金を出すよう、直談判を受ける役どころ。出演シーンは既に収録済みで、第25回から登場する。
番組の公式ツイッターも「萩原健一さんは、大河ドラマ『いだてん』で、政治記者出身である田畑が取材する大蔵大臣・高橋是清役でご登場いただきます。主な出演シーンはすでに収録を終えられていました。ご出演に感謝するとともに、謹んでご冥福をお祈りいたします」と告知した。
高橋是清は明治、大正、昭和期の政治家で「ダルマ」の愛称で親しまれた。財政の専門家として名高く、日露戦争では戦費の調達で活躍。大正期には首相も務めたが、蔵相だった1936年、2・26事件で暗殺された。近年ではNHK「坂の上の雲」で西田敏行が、同「経世済民の男」でオダギリジョーが、是清を演じている。
萩原さんは故五社英雄さん監督、故笠原和夫さん脚本の映画「226」(89年)で2・26事件を起こした青年将校役を演じており、くしくも30年後、今度は反乱将校に暗殺される側を演じることになった。
萩原さんの大河出演は「勝海舟」(74年)、「太平記」(91年)、「琉球の風」(93年)、「元禄繚乱」(99年)、「利家とまつ」(02年)に続き6作目となった。