弘田三枝子 愛人の妻に刺される…妻の再三の「別れて」の頼み拒否の末

 【1977年1月26日の本紙より】

 25日午前6時25分ごろ、ギター奏者・杉本喜代志さん(34)=東京都港区六本木=の妻A(29)が「歌手の弘田三枝子を刺した」と麻布署に自首してきた。このため同署員がAを連れて目黒区駒場の弘田三枝子(30)の自宅を捜したが、弘田はすでに世田谷区内の病院に入院しており、同署は同0時半、Aを傷害容疑で逮捕。Aの自宅から血の付いた果物ナイフを押収した。

 弘田さんは右背側部に長さ5センチ、深さ1・5センチの刺し傷を受け、7針縫う全治10日間のけがを負った。入院した病院の医師によると、あと1センチで腎臓に達していれば危なかったという。

 供述によると、Aは杉本さんと不倫関係にあった弘田を刺そうと、25日未明から弘田宅前で待ち伏せ。午前5時ごろ、タクシーで杉本さんと一緒に帰ってきた弘田が2人で車から降りたところを後ろから果物ナイフで2、3回刺した。弘田と杉本さんはそのまま車で姿を消したという。

 Aの話では、杉本さんは1975年1月ごろに弘田と知り合い、仕事を一緒にするようになり、親密に。75年12月25日のクリスマスに、杉本さんが弘田の家に泊まりに行ったのを知ったAは、電話で弘田に夫と別れてくれるよう申し入れた。しかし、杉本さんは次第に家をあける日が多くなった。

 このため、今年1月15日ごろ、Aは弘田に直接会って別れるよう頼んだが、聞き入れてもらえず、思いあまって犯行に及んだという。

 麻布署の調べでは、三角関係に陥ったのが昨年1月。再三にわたって妻の座を脅かされたAが「別れてくれ」と弘田に申し入れ、事件の10日前にも2人は会っていたが、弘田が別れ話を聞き入れなかったという。

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