荻野目慶子 不倫相手の映画監督が自宅で首つり自殺、第一発見者に
【1990年5月1日の本紙より】
映画「南極物語」などに出演した人気女優で、歌手・荻野目洋子の実姉でもある荻野目慶子(25)の自宅マンションで、不倫相手の43歳の映画監督が首つり自殺するというショッキングな事件が起きた。死亡したのは映画監督・河合義隆さん(享年43)で、30日午後4時ごろ、東京都世田谷区内の荻野目さんのマンショの部屋で首を吊っているのを、帰宅した荻野目が発見し、110番した。
成城署の調べによると、河合さんは台所とリビングルームの間のドアにマフラーをかけて首を吊っていた。荻野目さんが帰宅した際、玄関のドアは施錠されており、同書は自殺とみて同期などを調べている。
河合さんは新潟県生まれ。フジテレビで音楽番組やドキュメンタリー番組「ムツゴロウ・スペシャル」などを演出した後、1985年に東宝「幕末青春グラフィティ」で映画監督に転じた。最近では舞台演出も手がけ、夫人と男の子1人がいる。
荻野目は映画「南極物語」で人気を集め、テレビなどでも活躍。最近、所属の見山プロから独立している。妹は現在、NHK朝の連続テレビ小説「凜凜と」にヒロイン役で出演州の荻野目洋子(21)。
荻野目と河合さんは「幕末純情グラフィティ」に出演したころからの知り合いで、不倫関係は数年に及んでいた。妻子ある河合さんとの交際は秘密にされていたが、マンションのガードマンによると、「いつごろからかはっきりしないが、半同棲のような間柄だった」という。
荻野目はこの日、日本テレビ「フルムーン殺人事件」ロケ先の宮城県から帰宅して、変事を発見。成城署員が駆けつけた時、セーター姿でぼう然と立ち尽くして泣いていたという。成城署に移ってからも、ショックのため取り乱し、深夜になるまで事情聴取もできない状態だった。
河合さんの遺書はなかったという。