歌舞伎座で「令和」が盛り込まれる…「治めて御代を 令和の弥栄」

『平成代名残絵巻』左から侍女=尾上菊三呂、平重衡=中村吉之丞、平時子=市川笑三郎、建春門院滋子=市川笑也、平宗盛=市川男女蔵、侍女=中村芝のぶ(©松竹)
『平成代名残絵巻』左から平知盛=坂東巳之助、平宗清=坂東彌十郎、遮那王=中村児太郎、常盤御前=中村福助、鎌田正近=片岡市蔵(©松竹)
『平成代名残絵巻』左から鎌田正近=片岡市蔵、遮那王=中村児太郎、常盤御前=中村福助、藤原基房=河原崎権十郎(©松竹)
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 東京・歌舞伎座の「四月大歌舞伎」(26日・千秋楽)が2日、初日を迎え、平成最後の大歌舞伎として、「平成」の世を讃える新作「平成代名残絵巻」が上演された。平成が締めくくられ、新時代を迎える節目を記念する狂言で、台詞にも、1日に発表された新元号「令和」が盛り込まれた。

 源平の世界になぞらえ、新時代に思いをはせる物語。ハイライトは、対峙(たいじ)する源氏と平家に、坂東彌十郎演じる平宗清が「治めて御代を 令和の弥栄」と、御代が変わる今、争いごとを起こしてはならないと諭す。そして舞台が決まると「さらばさらばと わかれてこそは時を得て 令和の御代とぞなりにける」と唄いおさめた。

 また、脳内出血による闘病を経て昨年9月に4年10カ月ぶりに舞台復帰を果たした中村福助(58)は、常盤御前を演じ、本格復帰への道のりを印象づけた。「歌舞伎を愛し、大切に守り続けたいという気持ちが原動力です。新元号でも精進を重ね、夢を一つ一つ実現できますよう、頑張って参ります」と次なる時代へ思いを口にした。

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