吉田沙保里 ダル妻に「顔もかわいいし、全部負けてると思ってた」過去を告白
元レスリング女王の吉田沙保里(36)が7日放送のTBS系「平成スポーツあったなぁ大賞」で、ダルビッシュ有投手の妻・聖子さん(38)とのかつてのライバル関係を告白。「顔もかわいいし、全部負けてるって思ってた」と赤裸々に語り、もっとも対戦したくない苦手な選手だったことを打ち明けた。
吉田は2004年のアテネ五輪で女子初の金メダルを獲得。その後も「霊長類最強女子」と呼ばれる活躍をしてきたが、アテネ五輪の日本代表をつかむまでの最大で最強のライバルが、現在はダルビッシュ夫人となっている山本聖子選手だったという。
聖子さんは父にミュンヘン五輪代表の郁栄氏、兄は山本“KID”徳郁さん、姉に世界選手権王者の山本美憂を持つサラブレッド。吉田は当時の聖子さんを「宇宙人」と表現。「これまで何度も対戦したけど、練習でもほとんど勝てなかった。スパーリングをやるのもイヤだった。何をやってもすごい。身体能力も高くて、スピード、パワーを兼ねそろえてる。顔もかわいいし、全部負けてるって思ってた」と聖子コンプレックスがあったという。
アテネ五輪のレスリングは4階級のみが実施されることになったため、59キロ級の世界女王だった聖子さんが、吉田の55キロ級に参戦。山本を破ることが五輪出場への必須条件となった。吉田は、その聖子さんを代表選考2大会で撃破。直前に足の故障、発熱というアクシデントに見舞われながら底力を見せつけて代表切符をつかんだ。
吉田は「33年間やってきた中で一番の戦いであり喜び。聖子ちゃんがいなければ、私はここまでもしかしたら、オリンピックで金メダルを取れなかったかもしれない」と感謝した。
番組では米国・アリゾナ在住の聖子さんも直撃。聖子さんは大一番で勝てなかった吉田に対して「覚えてます。一番痛い試合だったから。(当時は)バッチバチでした」と回顧。「あそこまで一人の選手に勝てなかったのは自分の人生で沙保里だけ。私も成長させてもらいました。ライバルが沙保里で良かった」と話していた。