米津玄師 急逝wowakaさん悼む「なんとかできなかったのかな」 親友との日々綴る
ミュージシャンの米津玄師(28)が10日、ブログで、5日に31歳で急逝したロックバンド・ヒトリエのボーカル、ギターのwowakaさんを追悼した。
長文の追悼文を「こういうの書くの野暮かな、とか思ったりもしたけど、他に何も手がつかない」と執筆。
同時期にボーカロイドを使用して楽曲を発表して音楽活動を始めた友人を「wowakaさんと出会ったのは10年くらい前のニコニコ動画だった。当時の自分からすると今まで聴いたことのない鮮烈な音楽を作る人だった」と振り返り「ほとんど同じ時期に投稿し始めたこともあって、彼にだけは負けたくないと勝手にライバル視していた」と明かした。
イベントで初めて顔をあわせて以降、徐々に親交が深まってゆき、「そのうちお互いがやっぱり同じくらいのタイミングでボカロから一旦離れて、自分の声で歌うようになった」「同じような境遇の人間が他にいなくて不安だったのもあり、たまに二人で飲みに行ってはだらだらくだらない話をした」という。
「持ってる財布が同じデザインであることが発覚して気味悪がったり、雑誌の対談で色違いの同じ靴を履いてるのが発覚して爆笑したり」となつかしんだ。
「年を重ねるごとに飲みに行く頻度が加速していき、最近は週二、三で飲んだり」と深まった交流を綴った。酔っ払って寝始めると梃子でも動かなくなるwowakaさんの写真をとりためており「いつか本人に1から100までその時の状況を解説しながら全部披露してやろうと思ってた。それがもう不可能になったことに実感が湧かない」と心境を記した。
「なんとかできなかったのかな、と今も考える。恐らくこれからずっと考え続ける気がする。ハチくーんっつってそこの扉から入ってきてほしいと今でも思ってる」と無念の思いを明かした。
「僕にとって彼はライバルであり、親友であり、どこか兄のようでもあった」。
最後を「とりあえず僕は、なるたけ今までとおんなじように生きていこうと思います。結局免許取りに行けなかったし海にも行けなかったですね。一緒にいて楽しかったですよ。ばいばいまたのんましょーね」と結んだ。