タッキー社長 壮大プラン 世界進出へ 東京五輪中に滝沢歌舞伎
ジャニーズアイランドの滝沢秀明社長(37)が10日、東京五輪が開催される来年、自身が演出を手掛ける舞台「滝沢歌舞伎」を五輪期間中となる2020年7~8月に上演するプランを明らかにした。この日、京都・南座での公演を経て「滝沢歌舞伎ZERO」が東京・新橋演舞場で開幕。滝沢社長はデイリースポーツなどの取材に応じ、五輪開催で世界から注目が集まる中、海外に新たなファン層を広げていきたい考えで、早ければ再来年にもアジア圏を中心とした海外公演を視野に入れていることも明かした。
ジャニーズが誇る和のスーパーエンターテイメントを、世界中に発信したい-。
タッキー社長は「来年はオリンピックもありますし、日本の皆さんはもちろんのこと、海外の方にも見て頂きたい。来年はオリンピックシーズンの7月から8月に公演できないか検討中です」と壮大なプランをブチ上げた。06年に「滝沢演舞城」として誕生した同舞台は、これまで主に3~5月に上演しており、8月公演となれば初めてだ。
「海外にどんどん進出していって名前を広めていくことも必要」。グローバルな進出を描く滝沢氏にとって、五輪イヤーとなる来年は、その絶好の機会となる。既に今作のプロデュースで「世界」を意識。「どうしても言葉の壁があるので、視覚的に楽しんでもらえる作品に進化させたいなという思いでやりました」と、今公演でも第二幕では計9トンの水を使用し、ド派手な巨大噴水をはじめ舞台全面を水浸しにする演出で度肝を抜いた。
「ただ水を使うだけでなく、やりすぎだろってくらいにやりました」と滝沢氏。この舞台装置は、国外にも持ち運び可能な仕様に調えられており、関係者は「どこかに持って行ける前提でつくりました。水さえあればできる」と先を見据えた。
五輪の次は、再来年の海外公演の実施を目指す。「まずはアジア圏でやりたい。今から動けば実現できる」と滝沢氏。実際、15年に、公演10年目を記念してシンガポール公演を行っており、手応えをつかんでいる。