中川家「死ぬまで漫才やっていたい」2回目の上方漫才大賞に
上方演芸界で最も長い歴史を持つ「第54回上方漫才大賞」が13日、大阪・オリックス劇場で開催され、大賞は兄弟コンビの中川家が受賞した。2010年以来、9年ぶり2度目の頂点で、賞金200万円を獲得した。会場で受賞が発表され、拍手の中、登場した2人はタクシーの運転手&乗客ネタを披露。安定感あるやりとりで大きな笑いを取った。
弟の礼二(47)は「2回目ということで非常にうれしい」と感激。兄・剛(48)も「はしゃがず地道に、漫才だけはしっかりやっていきたい」と栄誉をかみしめた。
祝福に来場した親交のある俳優・渡辺徹(57)から「5連覇、6連覇して殿堂入りして欲しい」と言葉を送られた2人は、平成最後の大賞受賞者となった。礼二は「連覇できたら。『令和』第1号(の大賞)になりたい」と色気を見せると、剛は「来年は(姉妹漫才で同期の海原)やすよ・ともこが(12、17年に続き)また取って、再来年は僕ら。また次はやすよ・ともこになれば」と“きょうだいコンビ”でのリレー大賞の実現を目標に掲げた。
01年に初代王者となったM-1グランプリで、礼二は審査員を務めるほどに。漫才愛にあふれる2人は、「単純に一番楽しい。漫才だけは死ぬまでやっていたい」(礼二)、「漫才師として一生いたい。60歳になっても、親しみやすい面白いおっさんになっていきたい」(剛)と強い思いを口にした。
なお、奨励賞はかまいたち、新人賞はミキが獲得した。