高良健吾「フンドシの色、長さ」にこだわり抜いた主演作

「多十郎殉愛記」の舞台あいさつに登壇した高良健吾(左)と中島貞夫監督=大阪市内
「多十郎殉愛記」の舞台あいさつに登壇した高良健吾(左)と中島貞夫監督=大阪市内
「多十郎殉愛記」の舞台あいさつで令和にやりたいことを聞かれ、「アイロンがけ」と回答した高良健吾(左)と、白紙とした中島貞夫監督=大阪市内
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 俳優の高良健吾(31)が14日、大阪市内で行われた主演映画「多十郎殉愛記」の舞台あいさつに中島貞夫監督(84)と登壇。「30代最初の主演で気持ちが入った作品」と思いを明かした。高良は、劇中の多十郎のフンドシへのこだわりに言及。「衣装合わせでフンドシの色、長さが一番時間がかかった。監督も悩まれてた」と明かした。

 「チャンバラ映画のように、関西でも残すべき文化」を聞かれると、「いとこが大阪、神戸にいて、僕に厳しい。話がつまらんと。こういうときはこう(オチをつけて)おとさないといけないって。(話し終えた後に)で?と言われる。会うときはドキドキしていた。(でも)関西の方のお笑いへの厳しさは好きなんで、ずっと残して欲しい」と希望。「きょうも大阪の舞台あいさつなので、何か面白いことを言わないといけないと思ってる」と笑わせた。

 「令和にやりたいこと」という質問には、意外にも「アイロンがけ」と回答。「2日前にアイロンを買った。シャツが好きでよく着るけど、シワになるのがイヤ」といい、「きょうは諸事情で私服ですが、ズボンは(自分で)アイロンをかけました」と告白していた。

 また、中島監督は大阪での思い出について「昔、深夜映画というのがあった。梅田東映で真夜中にやくざ映画とかをやっていた。(ある作品で高倉)健さんが(相手側に)一人で乗り込むとき、画面に『健を殺すな!』って声が飛んで、僕はドキッとした。異様な熱気が大阪の劇場にあった」と振り返った。

 高良は「映画館で声が飛ぶ、それでいいと思う。雰囲気としていい。(上映前に注意として)声を出すなって出るけど、きょうはいいと思う。一体感が出る」と、画面への声がけを“臨時許可”していた。

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