岸恵子「悔しく、残念」ノートルダム寺院大炎上
パリ中心部の観光名所で世界遺産のノートルダム寺院(大聖堂)で15日(日本時間16日)、高層部から出火、屋根が炎上する大火災となり、尖塔(せんとう)が焼け落ちた。フランスを象徴する大聖堂から上がった無情な炎が夕空に揺らめき、セーヌ川を挟んだシャトレ広場には多くの市民や観光客が集まって寺院を眺めていた。
パリ市民のデザイナー、ベネディクトさん(47)は「悲しすぎる。パリで最も美しい建造物の一つ。信仰心はないが神聖なもの。こんなことがあってはならない」と嘆いた。
パリのサンルイ島に自宅がある女優で作家の岸恵子(86)は「ノートルダム寺院は、パリのシンボル。自宅からセーヌの川岸をたどり、(隣の)シテ島のノートルダム寺院の前を通るのが、いつもの散歩道でした。第2次大戦でも残ったにもかかわらず、大変なことになり、悔しく、残念です」と悲しんだ。