モンキー・パンチさん 大学教授で後進育成
アニメ版が国民的な大ヒット作となった「ルパン三世」の原作者で漫画家のモンキー・パンチ(本名加藤一彦=かとう・かずひこ)さんが11日、肺炎のため死去していたことが17日、分かった。81歳。
モンキー・パンチさんは大手前大学(兵庫県)で05年から人文科学部メディア・芸術学科マンガ・アニメーションコースの教授、12年から客員教授として後進を育成し、4月には名誉教授に就任したばかりだった。鳥越皓之学長は17日、「未来の大手前大学マンガ教育の設計図を自由に描いていただこうと思った矢先」と悼んだ。
多忙な中、首都圏から05年は毎週、06~10年も隔週で足を運んだ。鳥越氏によれば、「実技指導はもちろんのこと、講義もお持ちになり、マンガのなんたるか、ご自身のこと、これからの漫画界のことなど熱心にお話しになられました」、「スタッフとカリキュラム、さらには学生たちの卒業後の進路にまでご腐心いただきました」と、熱心に指導していたという。