杉本昌隆八段 弟子に負けないように1局でも勝ちたい…藤井聡太七段の師匠
将棋の藤井聡太七段(16)の師匠、杉本昌隆八段(50)が18日、大阪市内で行われた平成30年度昇段者免状授与式に出席した。免状を受け取った杉本八段は「平成ではあまり活躍できなかったので、令和の時代に活躍できる棋士になりたいと、この歳にして思いました」と気持ちを新たにした様子。さらに、この日は学校のため欠席した愛弟子を思い浮かべながら、「藤井七段をはじめ、弟子がたくさんいます。弟子たちに負けないよう、1局でも多く勝ちたい」と意気込みを明かした。
「令和」時代にさらなる活躍が見込まれる藤井七段について「彼はまだ16歳と若いので、令和時代を代表する棋士といわれるよう、スケールの大きな棋士になって欲しいと思います」と言葉を送った。
また、来場した大御所の谷川浩司九段(57)は「藤井七段がタイトル戦に出てくるか」を今年度の見どころの1つに挙げ、最近の16歳の成長については「四段になったころから比較すると、今は弱点というものが見つからない。どのような展開になっても、自分の力を100%出せる」と絶賛。
自身も10代から活躍した谷川九段は「10代というのは自分の器を大きくする時期だと思う。大きな器になっておけば、20代になってからもテクニックは自分のものにできるわけですから」と貴重なアドバイスを送った。