女性への暴行の疑いで２０日に逮捕された男女６人組・ＡＡＡの浦田直也（３６）が２１日、釈放され、都内で謝罪会見を開いて、活動自粛を発表した。この日朝、警視庁月島署から金髪で送検。夕方に釈放されると、髪の毛を黒に染め直してから会見場に姿を見せた。「あってはならない行動により、大変なご迷惑をおかけしたことを、おわび申し上げます」と頭を下げたが、事件の詳細については「記憶がない」を繰り返した。

　猛省の思いは言葉よりも先に、髪の色で示した。朝の送検時には金髪だったのが、釈放から会見までの２時間４５分の間に黒に戻し、スーツ姿で報道陣１００人の前に登場。１５秒間頭を下げてから被害者への謝罪を切り出すと、大粒の汗を何度もぬぐいながら、「こんな情けない大人になって悔しい」と事件について３０分語り、禁酒を誓った。

　事件前夜の１８日は休みで、午後７時から友人数人と飲み始めた。少なくとも３軒ハシゴし、日をまたいで飲み続けて午前２時以降は記憶がなく、飲んだ量もワインやウイスキーなど３０杯くらいからは覚えていない。早朝４時まで飲んだ後、酩酊状態で事件を起こし、１９日昼に自宅ベッドで目を覚ましたという。

　浦田は１９日午前５時頃、都内のコンビニで、面識のない２０代女性を飲みに誘ったが断られ、頬を１回平手打ちした疑いが持たれている。２０日朝に警察が自宅を訪れて逮捕されたが、報道されているような、「俺、ＡＡＡだ」と女性をナンパしたことや、追いかけて蹴ったことについては「覚えていない」を繰り返した。

　この日、午前８時２３分に月島署から送検され、車内では金髪に黒いフレームのめがねをかけていた。午後５時１７分には釈放され、ワンボックスカーに乗って同署を後にした。

　自ら申し入れて無期限の活動自粛となったが、余波は広がり、２０日に都内で開幕したばかりのＡＡＡの展覧会は急きょ中止に。２７日からのソロデビュー１０周年イベントも中止が確定的だ。６月１５日からのＡＡＡアリーナツアーに関しては、今後メンバーも含め話し合って方針を決めるとみられるが、リーダーがファンを裏切った蛮行の代償は大きい。