１０歳０カ月で今月、囲碁の史上最年少プロ棋士となった仲邑菫（なかむら・すみれ）初段が２２日、大阪・日本棋院関西総本部で、プロ初対局となる第２９期竜星戦予選に挑んだ。

　１０歳１カ月での初対局も史上最年少。白いカーディガンに赤白しま模様のブラウス、紺色のズボンをはき、髪は白いリボンでポニーテールにしていた。小柄なため、イスの下に白い足置き台を置き、足をのせていた。

　相手となった、同じく今月プロ入りした大森らん初段（１６）は白いズボンにグレーのブラウス。持ち時間各１時間の早碁で打たれる。これまでの記録は藤沢里菜女流本因坊（２０）の１１歳８カ月だった。菫さんは同棋院が世界での巻き返しを目指して新設した「英才枠」でプロ入りした。

　会場には４０社１００人の報道陣が詰めかけ、日本だけでなくドイツの報道機関も駆けつけた。