スリランカ最大都市コロンボなどの高級ホテルや教会など計８カ所で２１日、爆発が相次ぎ、警察当局者は計２０７人が死亡、４５０人以上が負傷したと明らかにした。日本外務省は２２日、日本人１人が死亡、４人が負傷したことが確認されたと明らかにした。日本政府関係者によると、死亡したのは現地在住の高橋香さんでホテルで夫、子供と食事中に巻き込まれた。夫と子供も負傷した４人に含まれているとみられる。

　日本政府関係者によると、負傷者４人のうち１人は現地の日本大使館員。ＫＤＤＩは出張中の男性社員１人が巻き込まれ、負傷したと明らかにした。関係者によると矢島一巨さんだという。在スリランカ日本大使館は、４人の命に別条はないと明らかにした。

　シリセナ大統領はテロだとし、犯人に「厳格な対応を取る」と述べた。警察当局は２２日までに計２４人を拘束した。政府当局者は過激思想を持った同一グループが実行したとの見方を示し、イスラム過激派が関与した疑いが強まっている。

　高橋さんのものとみられるフェイスブックへの投稿によると、１５年に移住し、昨年２人目の子供を出産。同僚だった女性は共同通信の電話取材に「仕事熱心で明るい、すてきな人。はきはきとした話し方が印象的だった」と、突然の死を悼んだ。夫はコロンボで料理人をしていると人づてに聞いたという。