【The LDH Times】TAKAHIROは令和でも表現者
EXILE TAKAHIRO(34)は平成の音楽史を彩った国民的グループのボーカリストとして、仲間と共に全力で駆け抜けてきた。アーティスト活動のみならず、初単独主演映画「僕に、会いたかった」や自身初の時代劇「3人の信長」の公開が控えるなど、俳優業も順調だ。間もなく幕が開ける令和。時代の変わり目に立って、今、胸に抱く思いとは-。
◇ ◇
-3年ぶりとなったEXILEのツアーを終えて。
「EXILEの活動が止まっている間も休んでいるイメージはなくて、今までできなかったこと、新しいことにも挑戦できましたし、自分にとっては実りある収穫の時期でもありました。ツアーではメンバー皆が、存在感を増した状態で集まることができました。僕もメンバーも大切な時期を過ごした上で、再始動を迎えることができたんだなと思います」
-ATSUSHIさんと久しぶりに歌声を合わせてみて。
「もともとATSUSHIさんは歌がすごくうまかったのが、よりパワフルになった声の迫力を感じました。僕としても負けじと食らいついていきました。アーティストとして刺激し合える、そんなコンビ復活を肌で感じることができたので、大きな存在だと改めて気付きました」
-「LDH PERFECT YEAR 2020」に向けてEXILEとしては。
「今回のツアーで2019年を一人一人がどう過ごすか考えるきっかけにもなったと思うので、ひと皮むけた状態で2020年を迎えたいというのがあります。ファンの皆さんと盛り上がるためにも、心身共に鍛え直して。定期的にメンバー会議を開いていろんな作戦を練っているところなので、喜んでいただける気がしてます」
-「僕に、会いたかった」(5月10日公開)は単独初主演映画となりましたが。
「座長としての立ち居振る舞いを、気張ってやったことはなかったです。ただ、また共演したいなと思ってくれたらいいなと、過ごすようにしてました。この作品のみならずですけど。共演した皆さんとは連絡を取り合ったりできてるのは、出会いの中での収穫です」
-無精ヒゲを生やして、ビジュアル的にも普段とは違う感じに。
「役柄を考えたときに、漁師ですしワイルドな風貌にしたかったこともあるんですけど、いい感じの小汚さも必要だと思ってヒゲを生やしました。今後は(プライベートで)変装に使えなくなりました。ヒゲ生やしてたとき、マジで気付かれなかったのに(笑)」
-「3人の信長」(9月20日公開)で時代劇に初挑戦してみて。
「時代劇とはいえ、かなりコメディーだったので、かっちりその時代に沿った言葉遣い、所作を再現するわけではなかったのですが、殺陣はあって。長年やってる市原(隼人)君や岡田(義徳)君が細かい部分をアドバイスくださって、緊張するときは緊張しつつ、真剣にふざけることができました」
-今後の役者業のウエートは。
「歌手活動が本業で、役者が片手間という感覚ではまったくなくて、自分としては表現者として活動する中で、大きな軸になっていけばいいなという気はしてます。役者一本の方々に、失礼ではない姿勢で取り組んでいきたい。もちろん相乗効果でアーティスト業に持って帰れる、お土産もたくさんあって。歌は5分足らずの1曲の中で、どれだけのドラマを見せられるかが勝負になってくるので、役者業で学ぶことで、アーティストとしても伸びる部分があると思います」
-来週には令和が始まりますが、新時代を迎えるにあたって。
「即位20年のとき、天皇陛下の前でパフォーマンスさせていただきました。愛国心というか、自分のDNAに日本人の血が濃く流れてるなと感じて、日本人として恥ずかしくない言動、立ち居振る舞いをしていかないといけないと思いました。自分の子供は平成生まれですけど、平成の記憶はほとんどないことになると思うので、平成で何が起きたかしっかり伝えていかないと、という使命感があります。子供ができて、感じたことがないくらい平和になるといいなと感じていて。日本を作る一員にしっかりとなっていけたら」