囲碁・仲邑菫初段「勝ててうれしい」、非公式戦ながら“プロ初勝利”

 囲碁の史上最年少プロ棋士・仲邑菫(なかむら・すみれ)初段(10)が28日、大阪・日本棋院関西総本部で、同本部所属の40歳以下棋士によるトーナメント戦「第2回若竹杯」に出場。1回戦で種村小百合二段(37)を破り、非公式戦ながらプロ入り後の“初勝利”を決めた。

 厳しい表情をずっと崩さなかった仲邑初段が「勝ててうれしい」とはにかんだ。03年にプロ入りしたベテラン女流棋士を相手に、中盤まで互角の勝負。不用意な一手を見逃さず、一気に攻めまくった。167手で種村二段が投了し、中押し勝ちでうれしい初白星。種村二段は「読みもしっかりしていて、スキがなかった。強かった」と脱帽した。

 今月22日に行われた公式戦初戦には報道陣40社100人が詰めかけ「緊張してうまくいかなかった」と振り返っていた仲邑初段。この日は非公式戦にもかかわらず、16社40人が天才少女の一手に注目した。カメラのシャッター音にも動じず「緊張しなかった。対策?別に…」と強心臓ぶりを見せた。

 午後から行われる第2局では、父・仲邑信也九段(46)門下の村松大樹六段(30)と対戦する。同門対決を前に「次も勝てるよう頑張りたい」。碁盤よりも小さな仲邑初段が、大きな白星をつかんだ。

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