きゃりー×歌舞伎「令和もとばすぞー!」

 歌手のきゃりーぱみゅぱみゅ(26)が30日、京都・南座で開幕した「京都ミライマツリ2019」の「音マツリ-OTOMATSURI-」初日に、“音ノ国ライブツアー2019 第2弾 「きゃりーかぶきかぶき」”を行った。公演後にはツイッターを更新し、「かぶいてるねぇ!令和もとばすぞー!」と勢いよく宣言した。

 400年前に出雲阿国(いずものおくに)が「かぶき踊り」を披露した歌舞伎発祥の地と言われる京都・四条河原で、きゃりーが伝統と革新を融合させたライブを実現させた。

 敬愛する美輪明宏から「あなたは、出雲阿国の生まれ変わりよ」と言われたといい、花道や桟敷(さじき)席など、400年の歴史を持つ格式の高い劇場の雰囲気を堪能した。

 幕開けでは大きな松が描かれた大道具を背景に、上質な東濃ヒノキが敷き詰められた檜舞台が登場。1曲目「にんじゃりばんばん」のイントロとともに、歌舞伎の人気舞踊「連獅子」をモチーフにした男性ダンサー4人と着物を着た女性ダンサー2人を従え、黄色の着物を身にまとったきゃりーが姿を見せた。

 今回のために、歌舞伎の「見得(みえ)」などを振り付けに取り入れ、観客を魅了。さらに、1曲目の歌唱後、拍手の中、きゃりーは「ぶっ返り」という歌舞伎の技法で、一瞬にして真っ赤な着物にチェンジしてさらに驚かせた。

 二幕目では、歌舞伎舞踊「藤娘」の舞台をモチーフとした紫の世界へ。客席後方から歌舞伎で実際に使われる「馬」に乗ったきゃりーが登場。紫のチェック柄に、ゴールドの柄がプリントされたオリジナル衣裳で、胸には十字架のクロスアクセサリーを身につけ出雲阿国をオマージュ。馬に乗ったまま、花道から舞台へ進み、「インベーダーインベーダー」などの大ヒット曲を披露した。

 きゃりーは「出雲阿国に由来する場所でライブできることが本当に感慨深いです」とコメント。ラストはハートを模した紙吹雪が降りしきるなか、「原宿いやほい」で大団円を迎え、「花道」を使って舞台を後にした。

 きゃりーに歌舞伎の所作指導を行った片岡愛之助は「歩き方や手の運びなど、お伝えしていた所作も完璧でした。衣裳も重いはずですが見事にこなされており、しっかりとお稽古をされたんだなと感じました。歌舞伎とのコラボ率の高さにも驚き、もっと見たかった!と思うくらい、あっという間に時間が過ぎてしまいました」と称賛した。

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