大阪・道頓堀 改元ダイブ男性が遊覧船に落下激突 船に多数乗客…あわや大惨事
5月1日午前0時に元号が平成から令和に切り替わった。大阪・ミナミの戎橋周辺には雨の中、大勢の群衆が集まり、集団で橋の上で飛び跳ねたことで橋が揺れ、改元後には道頓堀川へのダイブが始まった。
また、関係者によると、午後8時ごろにも道頓堀川に1人が飛び込み、川を通行していた船の上に落ちた。
ネット上にはその件とみられる動画が投稿され、戎橋の上から「平成ありがとう!」と叫びながら男性が川に飛び込んだところ、橋の下を通行してきた船の先頭部分に落下し、激しい落下音が響き、悲鳴が起こった。
動画をみた限りでは、船の乗船者に当たった様子はないが、操舵していた運転者が驚き、船の後方には多数の乗客が乗っていた。
この動画には「乗客に当たらなくてよかった」「客席にいっていたら令和最初の惨事だ」と飛び込んだ男性に、厳しい意見が集まっている。
男性にけががあったかは、現状、不明。
また、同所では、午前0時へ向けて人は増え続け、午後11時50分には人があふれて通行止め状態に。同57分に興奮する人が飛び跳ねて橋が揺れ、恐れる人が続出した。
改元直前には「令和」コールが起こり、どさくさまぎれに「阪神優勝してくれ~」と願掛けも。午前0時と同時に甲子園名物のジェット風船も飛んだ。
この日、管轄する大阪府警南署は、午後10時から150人の警備態勢を敷き、“暴走”を食い止めるべく戎橋の側道を封鎖したが、“暴走”は止まらなかった。
しかし午前0時を過ぎると、戎橋や周辺の橋からダイブが始まった。少なくとも3人が飛び込んだ。
松井一郎大阪市長は午後10時半ごろツイッターで「大勢の皆さんが令和時代の幕開けを祝いたいのは、重々承知していますが、戎橋での危険行為は止めてください。皆さんがケガをしたり命に関わる事態となれば、大勢の皆さんが悲しみます」と通達していた。
同所では昭和時代から阪神タイガース優勝時に集団で道頓堀川に飛び込む行為が発生し、平成期にはサッカーW杯での日本勝利の際にもダイブや、橋の上で集団で跳びはね、橋が揺れる騒ぎが起こっていた。