仲邑菫ちゃん、はにかみ始球式 “令和の代表”小さな体で力いっぱい投球
囲碁の史上最年少プロ棋士、仲邑菫(なかむら・すみれ)初段(10)が1日、東京ドームで行われた巨人-中日戦で始球式を務めた。
試合前に「改元記念セレモニー」が行われた。令和時代を担う象徴として大役に抜てきされた仲邑初段は、「囲碁」にちなんだ背番号「15」の巨人のユニホームを着用して登場した。
巨人・阿部慎之助捕手(40)はホームベースからおよそ9メートルほど手前で構え、仲邑初段は、小さな体を躍動させて力一杯の投球。惜しくもノーバウンドとはいかなかったものの、コースはそれることなく、堂々のピッチングを披露した。
囲碁でも、先月28日に非公式戦ながら、27歳上の棋士にプロ初勝利を挙げたばかり。本職に続いて、大観衆にも動じないハートの強さで大舞台を乗り切った。
その後、取材に応じた仲邑初段は「楽しかったです」と、はにかみながら感想を口にした。しかし、大勢の報道陣やカメラに囲まれ、いつもと違った雰囲気に、マウンド以上に緊張気味。囲碁とは違う雰囲気だった?と尋ねられると「うーん…」とモジモジ。自己採点にも「90点…」と恥じらいながら答え、その後も、矢継ぎ早な質問に終始はにかみながら体をくねらせ、10歳の少女の素顔を垣間見せていた。