GACKT 恩人・緒形拳さんに感謝の涙「初めて救われた」
歌手のGACKT(45)が2日、フジテレビ系で放送された「直撃シンソウ坂上SP」に出演。20008年10月に亡くなった日本を代表する名優、緒形拳さん(享年71)へのあふれる感謝の思いを打ち明け、涙を流した。
GACKTは2007年に放送されたNHK大河ドラマ「風林火山」で武田信玄のライバル・景虎(後の上杉謙信)を演じた。謙信役に決まりポスターに登場すると、それまでの謙信のイメージとは違う、長髪の“ビジュアル系”謙信に猛バッシングが吹き荒れた。
GACKTは「バッシングが、すごかったんですよ」と振り返った。ロングヘアはGACKT自身の提案だった。
救ってくれたのは景虎の軍師・宇佐美定満を演じた緒形さんだった。演技の迷いを打ち明けたところ、「緒形拳が『できている』そう言ってるんだ。自信をもってやれ。大丈夫だよ、パパがついてる」と言葉をかけてくれ、「救われたんですよね。初めて救われた気がしたんですね」と述懐した。
緒形さんは放送終了から1年もたたないうちに肝臓がんのため帰らぬ人となった。亡くなってから1カ月はショックと悲しみで「何にもできなくて…、(何も)手に付かない」日々だったという。
緒形さんの存在について坂上から質問されると、「初めてだったんですよね…、あんな風に自分の人生を救ってくれたのが」と涙。涙をぬぐいながら「誰かのために頑張ろうと思えたのが初めてだったので…。この人(緒形さん)の笑顔を見るために毎日現場に行くのが楽しかったんですよ、本当に」と語った。
現在も緒形さんの誕生日と命日には、墓参りに行き、墓前に「頑張っています」と報告するといい、「会いたいなぁ…って思いますね」と声を震わせていた。