歌手・谷村新司（７０）、堀内孝雄（６９）、矢沢透（７０）による３人組バンド「アリス」が６年ぶりに活動を再開し、３日、千葉県市川市でファンクラブ会員６００人を招きリハーサルを公開した。５日の神戸市国際会館こくさいホールを皮切りに、全国ツアーをスタート。メンバー全員が７０歳を迎える今年、満を持しての復活だ。

　４７年前の５月５日、谷村、堀内に矢沢が加わる形でアリスは結成された。今回のツアーは、当時谷村と堀内が知り合った原点の地・神戸からスタートする。ツアーのテーマは「世代を超えて一緒にたくましく生きていこう」。谷村は「７０歳の限りない挑戦。今だからできる大人のロックにしたい」と語った。

　この日は新曲「限りなき挑戦　－ＯＰＥＮ　ＧＡＴＥ－」をファンの前で初披露。代表曲「冬の稲妻」など全２４曲を、古希の男たちとは思えないほどの熱量で届けた。

　進化し続ける３人の挑戦は海の向こうにも届くことになった。今年１１月１７日に、アリスとして３８年ぶりの北京公演（北京工人体育館）が決定。谷村は「９０歳、１００歳を目指して挑戦します」と長寿＆生涯現役を力強く約束した。

　そして新元号「令和」を迎えた１日には、アルバム「ＡＬＩＣＥ　限りなき挑戦－ＯＰＥＮ　ＧＡＴＥ－」をリリースした。復活プロジェクトは２年ほど前から動いていたが、まさかの改元当日発売。谷村は「５月１日から令和になると聞いたときは鳥肌が立った」とドンピシャのタイミングにしてやったりの表情。堀内も「偶然がくれたプレゼント」とさらなる気合をかき立てられていた。