テレビ朝日系ドラマ「やすらぎの刻～道～」で主人公の兄・根来三平役で注目を集める、オフロードレーサーで俳優の風間晋之介（３４）が４日、デイリースポーツなどの取材に応じた。

　「勉強の毎日で楽しい」と笑う風間は、同ドラマが本格デビュー作の「遅咲き俳優」だ。１０年にレース競技を離れ、第２の人生を歩みたいと俳優の道を選んだ。幼いころから父で冒険家の風間深志（６８）に連れられ、１６年１２月に死去した俳優・根津甚八さんらとキャンプや釣りへ出掛けていた。根津さんを「目がすごく好き。セリフがなくてもインパクトがある」と尊敬。憧れの存在だった。

　役者を目指すと決めた時も根津さんに相談をしたといい「（根津さんは演技について）悪くはないんじゃないか、と言っていただいてうれしかった」と振り返った。俳優を目指す前には、根津さんのイニシャル“Ｎ”のステッカーをヘルメットに貼り参戦していた遠征先で、死去の知らせを聞いた。風間は「超えられない目標の一人。一生超えられない」と、活躍を誓った。

　すでに家庭を持ち、舞台女優の妻（３６）と４歳になる息子がいる風間。俳優として「一歩踏み出せた」と手応えを感じ取り、将来について「世界的に活躍して、海外の作品に出たい」と大きな夢を語った。