志らく「笑点」批判を反省「あの頃は分かんなかった」 円楽の優しさに涙
落語家の立川志らく(55)が4日、カンテレ(関西テレビ)で放送された「おかべろ」にゲスト出演。かつて自著などで「笑点」(日本テレビ)批判を繰り広げたことを反省し、「今は感謝しかない」と語った。
志らくは「30代のころ『笑点』批判をバンバンしました。『笑点』をなくすべきだ、と。本にまで書いて」と打ち明けた。
「笑点」批判を繰り広げた結果、「落語界を全部敵に回した」という志らく。当時は「今ほど落語が理解されてなく、“落語=笑点”だとみんな思ってた。笑点が最高峰だと思われてるのが許せなかった。何で座布団の取りっこが…。この番組は弊害だ、なくなるべきだ、って」と振り返った。
公に批判をした志らくだが、笑点メンバーからは「一度も怒られたことがない」という。
「笑点」批判の本を出版した直後、新幹線で笑点メンバーと乗り合わせた。しかし、「おはよう」「談志師匠元気?」などといつもと変わらぬように声をかけてくれた。あいさつだけで、さすがに会話は続かなかった。
すると、三遊亭円楽(当時は楽太郎)がメンバーらにパンを配りはじめ、「おっ、志らくにもやるよ」と手渡してくれたという。「そん時ね、涙流れた。本当に、ごめんなさい(って)」と感涙したことを明かした。
「今は感謝しかないです。この(落語)冬の時代を、笑点があったことでずーっとつないでくれた。笑点なくなったら、日本から落語がなくなってた」と感謝の思いを告白。「あの頃は(それが)分かんなかった」と反省を口にし、「今『笑点』出て、って言われたら、『へい!』って出ますよ。林家三平降ろして私が。はっはっはっ」と笑った。