憂歌団・木村充揮 ソロデビュー25周年!ライブ年間100本以上、音楽の神髄は

 日本を代表するブルースバンド「憂歌団」のリードボーカルとしてカリスマ的な人気を獲得した木村充揮(65)が今年ソロデビュー25周年を迎え、初のソロライブアルバム「ザ・ライブ!」2枚組を4月24日にリリースした。今も年間100本以上のライブを行っているレジェンドが、ライブ、そして音楽の神髄をデイリースポーツに明かした。

 ソロデビュー25周年という節目の年を迎えた木村だが、質問するまで気付いていなかった。「僕ね、年数でやってる気持ちないんですよ。好きにやったらええ。今思うこと、一番大事な」と言う。

 今作についても「考えてないいうか、流れですかね。良かったらライブアルバム出しませんか?と。一つ出すのもええやろ思て。このアルバムのためにやってきたでもないけど、それもええねん」とさらり。2枚組で約2時間というボリュームに「1枚組で、テンポ倍ぐらいにしたらもっと短くできる」と笑うが、「全然ええんちゃうか」とも言う通り、内容は充実している。

 昨年4月、東京・下北沢で行われた4公演から22曲を収録。ゲストは気心の知れた4人、アナーキーの藤沼伸一、故忌野清志郎さんの女房役として知られる三宅伸治、RCサクセションや憂歌団とも共演してきた梅津和時、「木村くんと有山くん」としてデュオアルバムも出している有山じゅんじだ。

 百戦錬磨のライブの熱気に加えて、「ライブって一方通行じゃない」と言うように、観客との間に流れる親密な空気、くつろいだステージの様子が確かに伝わってくる。

 選曲は「嘘は罪」、「嫌んなった」といった憂歌団ナンバー、アルバム未収録のカバー曲、三宅、梅津と歌うRCの「いい事ばかりはありゃしない」など古今東西、自作他作が混在した近年のボブ・ディランにも通じるもの。憂歌団時代から続くそのココロを「新曲いうけど、新しいもん出したとたん古なる。でも早い古くでない、ホンマに今(歌いたいと)思うことやから、過去でも未来でもない。何をやってもオリジナルやで。誰の曲歌っても歌う時は自分のやで」と明かした。

 木村が思うライブの魅力とは何だろうか。

 「花岡(献治。憂歌団のベース)が言うてたけど、しょっちゅうすんのしんどいって。でもやりたい。なんでいうたら麻薬やからね。悪い意味やのうて、1回やったらまたやりたくなる。科学じゃなくて。音楽いうのはみんなライブやから。好きなこと好きなように遊びたい。それだけですわ。音楽やってて、ええなあいうのは考えるより感じることやで。愛を考えるていうことで、なんか感じるか?感じた愛があるやろ。それは理屈とちゃうから。でも感じるもあるけど豚汁もある」

 今も年間100本以上のライブを行い、9月16日には大阪城音楽堂で「木村充揮ロックンロールフェスティバル」を開催する。木村は「100本以上というけど、いうたら月10本で120本ですやんか。でも(記者も)毎日のように仕事とかいっぱい行ってるでしょ?」と謙遜しつつ、「ライブはずっと減らずにやるから。好きに楽しむだけですわ。自分自身もそうやし、相手にもそうやから」と、不易の姿勢を述べた。

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