昨年５月１６日に死去した歌手の西城秀樹さん（享年６３）が、創業９８周年を迎えた老舗プロマイドショップ「マルベル堂」の４月の月間売り上げで１位となり、亡くなった昨年５月から１２カ月連続トップを記録したことが７日、分かった。同社は「過去に１年間連続トップはないと思います」といい、西城さんは死してなお、絶大な人気を証明した形だ。

　昭和の大スターが、平成最後のプロマイド売り上げランキングで１位に輝いた。１９７２年にデビューした西城さんは抜群のスタイルと歌唱力、激しいアクションを武器にスーパーアイドルに。郷ひろみ（６３）、野口五郎（６３）とともに新御三家と呼ばれ、一世を風靡した。当時からプロマイドの売り上げは常にトップクラスをキープ。全盛期は７５、７６、７８、７９年に年間売り上げ首位、月間１位も４６度を記録した。

　同社では「西城さんの人気を改めて感じています。ファンの方のつながりで、来店される方が増えています。まれに２０代もいらっしゃいますが、多くは４０代以上の女性です」とした。西城さんは１６日に１周忌を迎えることもあり、ゴールデンウイーク期間もファンの来店が絶えなかったという。同社によると、売り上げは独走状態になっているといい、令和での１位継続について「可能性はあると思います」とした。

　最新となる１９年４月の順位は１位・西城さん、２位・中森明菜、３位・沢田研二、４位・キャンディーズ、５位・山口百恵さんで、８６年４月に１８歳で死去した岡田有希子さんが６位に、今年３月２６日に６８歳で亡くなった萩原健一さんが８位に入った。