NHK「アローン会」が健闘 徳井熱愛発覚で分裂危機も…“中年”独身芸人の本音が好感
今田耕司(53)、岡村隆史(48)、徳井義実(44)、又吉直樹(38)の4人からなる通称「アローン会」のメンバーが恋愛や結婚、おひとりさまの老後などについて語り合ったトークバラエティー「さよなら!アローン会」(NHK総合)が4日午後10時10分から1時間の特番で放送された。この内容をNHK総合で放送するの?!と出演者の4人が驚くほどのゆる~い構成。それでもウソ偽りないアラフォー、アラフィフの独身男子の本音が“ダダ漏れ”でネット上での反応も好評。視聴率も4・1%と健闘した。
同枠はもともと、「有田Pおもてなす」が放送されており、4月6日が2・9%、14日が2・2%、20日が3・3%。4月27日は月1回放送となった「NHK杯 輝け!!全日本大失敗選手権大会」が放送され、3・5%だった。(数字はビデオリサーチ日報調べ、関東地区)
売れっ子独身芸人が「これまで目をそらし続けてきた問題について真剣に話してみる」という壮大なテーマだった「さよなら-」。高齢化などの社会問題にも絡めてやや強引に“着地”させた感じもなくはないが、4人の本音があふれてクスクス笑いが止まらない内容となった。
そもそも「アローン会」とは、「たまたまご飯を食べに行った時にいたメンバー」(岡村)で、全員独身だったことから「(今後も)飯食うて情報交換しましょうか」(今田)という流れになり、今田が「アローン会」と命名。又吉から最年長の今田まで30代から50代の人気芸人が時々集まっているわけだが、昨年5月にはアローン会存続の危機もあったという。
18年5月、メンバーきってのイケメンで女優とも浮き名を流した徳井が年下女性との熱愛を報じられた。その直前にアローン会で食事をしており、岡村は激怒。アローン会のグループLINEを退会する騒ぎとなった。
この時を振り返り、岡村は「徳井さんもちょっと悪いというか。アローンな感じでしゃべってて。(自分には)『何にもない』って3日前ぐらいにしゃべってたん、ウソやったんかい!って。もっと楽しいことあったんかいな!って熱くなってしまって。(LINEで)『説明責任を!』って(言ってしまった)。ちょっとエンターテインメントから外れてしまって」と照れくさそうに苦笑いした。
徳井は「岡村さんの温度がやけに熱くて、もう触れないぐらいやったから、これ、本当に気分を損ねていらっしゃった場合、いったんやめさせていただこうと」と自らグループLINEを退会した。
岡村を昔からよく知る今田は「岡村さんの気持ちも分かるし…。だれか新しいメンバースカウトした方がいいんかな」と悩んだという。そんな時、最年少の又吉から「さみしいですね」とLINEがあり、徳井以外の3人で「寂しい…、寂しいよ!」とせきを切ったようにアローンな気持ちを爆発させたという。
今田は「4人しかいないグループLINEの1人が『退会しました』って文字が出るあの時の恐怖感!怖かった~!」と当時の心境を吐露し、4人で爆笑。最終的には又吉が「こんなことで糾弾するような会なのですか」「彼女ができたなら祝福するのがアローン会じゃないんですか」と一石を投じ、徳井を含めてもう一度集まることになり、そこで、しこりが消えたという。
冒頭、今田が豪華なセットに「(特番)1回で終わらないでください、っていう気概を感じるような」、岡村も「まさか本当に、こんなん、いいんですか?」と驚いていたが、今田らメンバー4人のイスの後ろには“ゲスト待機用”とも思わせるソファーが並び、反響によっては今後の“月1化”“レギュラー化”も期待できそうな内容だった。
(デイリースポーツ・芸能担当)