女優・芦田愛菜（１４）が９日、都内で行われ、主人公の声を担当したアニメ映画「海獣の子供」（６月７日公開）の完成報告会見に出席した。

　久々に報道陣が集まる公式の場に登場。白のノースリーブの洋服で、男性キャストの真ん中に立って挨拶。子役時代から“芦田プロ”と呼ばれ、先日は硬派なＮＨＫの改元特番に起用されたコメント力が、さらに進化していた。

　同作は１４歳の少女とジュゴンに育てられた兄弟の一夏の出会いが描かれる。完成した作品の感想を問われると、芦田はにこやかに「やっぱり映像が綺麗で、水の表現がダイナミックで躍動感があり、水が生きているよう。作品に命を感じました」と語った。

　作品に登場する深い言葉に感銘を受けたことをしみじみと語り、うまく締めの言葉がみつからないと「すみません、しどろもどろになってしまって」と照れ笑いする一幕も。

　渡辺歩監督と一緒に行ったアフレコを「監督が思ってらっしゃる（主人公の）琉花の像と、私のそれが重なり合っていって、形作られていきました」と振り返った。

　この日は映画の予告編第２弾が披露され、米津玄師が手がけた主題歌「海の幽霊」の一部も流れた。

　芦田は「米津さんの歌詞の中にもありますが、私自身もこの世の中には言葉で表現できないことはたくさんありますが、言葉にするより、感じたことを心にとどめておくことが大切なのかなと、心に響きました」と語った。

　報道陣からイレギュラーに母の日が近いことを問われると「父と一緒にお花をプレゼントしたりしますが、今年は母の家事お休みデーにして、家事をかわりにできたらいいなと思ってます」と笑顔で返した。

　最後も映画を見る観客に向け「明確な答えを求めず、体で感じたことを大切にしてほしいです」と呼びかけていた。