羽生九段 藤井七段との対局希望「今年はどこかで」

「第2回AbemaTVトーナメント」の収録に臨んだ藤井聡太七段(右)と、解説を担当した羽生善治九段
収録後の取材に応じた羽生善治九段=東京・シャトーアメーバスタジオ
収録後の取材に応じた羽生善治九段(右)と藤井聡太七段=東京・シャトーアメーバスタジオ
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 将棋の藤井聡太七段(16)が12日、「第2回AbemaTVトーナメント」の収録に臨み、番組・大会の解説をした羽生善治九段(48)と取材に応じた。

 両者の顔合わせとなると、公式戦での対局をファンは期待してしまうところ。羽生九段は「まあ、もう公式戦の対戦は1年以上間隔があいてしまったので、今年はどこかで対局できたらいいなと思っています」と期待した。藤井七段も「羽生先生は常に第一線で活躍されていますので、今の自分が勝ち上がって、対局の機会を得られるように頑張りたいなと思います」と望んだ。

 今の具体的な目標については、羽生九段は「通算の勝ち星で大山(康晴)先生の記録(1433勝)に近づいてきているので、それを一つの目標にいけたらいいと思っています」と挙げた。藤井七段も「タイトル、と言いたいところなんですけども…。実力がなければ、それはなかなかなしえないことなので、実力をつけるということを目標にやっていければと思っています」と控え目に語っていた。

 藤井七段の8大タイトル獲得について、羽生九段は「朝日杯は2連覇していますし、いつ、そういう舞台に出てもまったくおかしくないと思っています」と見通した。「ただ、最近、他の棋士の人も強い人はいっぱいいるので、どうなるかはやってみないと分からないです」と若い世代の棋士の台頭も踏まえて語った。

 昨年6月に配信された第1回大会の優勝者として出場する藤井七段は「第1回の経験をいかして、非常に短い持ち時間ですけど、落ち着いて決断よく指せればなと思います」とコメントしている。

 同大会はAbemaTVによる将棋大会で、持ち時間5分、1手指すごとに5秒が加算され、持ち時間が切れると負けになる、というスピーディーな勝負が特徴となっている。このルールは羽生九段の着想から作られた「AbemaTVルール」と呼ばれている。第2回大会は近日中に配信予定。

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