ライザップ11年ぶり赤字…193億円 “結果にコミット”できず
経営不振に陥っているRIZAP(ライザップ)グループが15日発表した2019年3月期連結決算は、純損益が193億円の赤字に転落した。前期は90億円の黒字だった。純損益の赤字は11年ぶり。一部の子会社で業績不振による損失が膨らんだことが響き、従来予想の70億円の赤字よりも悪化した。
本業の個人向けフィットネスジム運営と関連の薄い事業の見直しや売却、撤退を進めており、子会社の店舗閉鎖や商品在庫の評価損などの構造改革費用として93億円の損失を計上した。
売上高は前期比82・3%増の2225億円で過去最高だった。
東京都内で記者会見した瀬戸健社長は「緊急性の高い構造改革は完了した。基盤をつくり、V字回復を果たすべくやっていきたい」と述べた。
20年3月期の売上高は1・1%増の2250億円、純損益はコスト削減などにより5億円の黒字転換を見込んでいる。