風見しんご、父を羽交い締めにして車の鍵を…長女の事故後は「それで良かったと思える」

 タレントの風見しんごが16日、フジテレビ系「ノンストップ!」で、今は亡き実父から運転を取り上げた葛藤を告白。風見は長女を交通事故で亡くすという不幸に見舞われており、改めて「鍵を取り上げたのは正解だった。娘の事故の後はそれで良かったんだと強く思えるようになった」と訴えた。

 風見によると、04年頃、広島に住む父の友人からの電話がきっかけになったという。その友人は、父と一緒に車で温泉に行ったが、父が高速道路でいきなりブレーキをかけ止まってしまった。友人は「何をしてるんだ」と聞くと、父は高速道路にも関わらず「信号が赤だったから」と答えたという。

 その後、検査をした結果、父が認知症であることが判明。風見は「後から思ってもゾッとする。記憶が欠ける瞬間がもし、ハンドルを握っている時だったらこれは大変なことになる」。風見の場合は免許返納ではなく「鍵を隠した」という手段を取った。

 だが、たった一日だけ、風見が父をデイサービスに連れて行く際、忘れ物を取りに戻る時に車の鍵を机の上に置いてしまったことから、父が鍵を手にして「ワシが運転する」と言い出したという。風見は鍵を父親から取ろうとしたものの、抵抗されたため「羽交い締めにして上に被さって…。父は怒ってました。『なんてことするんだ、親に』と…。その時は胸が痛かった」と辛い表情を浮かべた。

 その出来事の後、長女のえみるさんを交通事故で亡くすという悲しみに見舞われたが「すごく苦しかったけど、そうしてでも鍵を取り上げたのは正解だった。娘の事故の後はそれで良かったんだと強く思えるようになった」と述懐。万が一、父親が加害者になっていたら…。「頑張って生きてきた人の人生の最後を塀の中で迎えることになる」と訴えた。

 最近は高齢者ドライバーによる事故が相次ぎ、犠牲者も出ている。風見は「尊い命が失われた理由が(アクセルとブレーキを)踏み間違えたから、(前方に)気が付かなかった…。こんな悲しい理由で天国に行かなきゃいけないと思うと…」と唇をかみ「皆、自分は事故を起こさないと思って運転してる。でも事故は現実として起きてしまう。ただ事故を起こす側は防ぐことはできる。家族がどう伝えるかは厳しい問題です」と訴えていた。

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