阿部サダヲ「ショーケンさんに最後に叩かれた役者」…亡くなる前「いだてん」アドリブ
俳優の阿部サダヲ(49)が17日、都内で行われたNHK大河ドラマ「いだてん」(日曜、後8・00)の新出演者発表会見に出席した。
6月から、阿部が演じるオリンピックを日本に呼んだ男・田畑政治が主人公の第2部がスタートする。3月に亡くなった俳優の萩原健一さんが高橋是清役で出演することに、阿部は、萩原さんにアドリブで頭を叩かれるシーンがあることを明かし「ショーケンさんに最後に叩かれた役者」と胸を張った。
撮影当時を振り返り、「ご病気だったことも気づかないくらいの感じで。お芝居に真剣に取り組んでいらっしゃって、すごく楽しそうにやられていたことが印象に残っています」としみじみと話した阿部。同局の訓覇圭制作統括によると、アムステルダムから戻った田畑が高橋是清にお土産として靴を渡すシーンで、「お前のこと気に入った」という雰囲気で頭を叩く場面があるという。
同制作統括は、萩原さんが「(高橋是清が)実在の人物ではあるが、萩原健一という自分の存在も見えるような形、実在に近づけると言うより、生身の魅力も見えるような形でやっていいか」と持ちかけてきたことを明かし、「何かを残そうとされていたのか」と神妙に振り返っていた。