阿部サダヲが萩原健一さんしのぶ 「ショーケンさんに最後に叩かれた役者」
NHK大河ドラマ「いだてん~東京オリムピック噺~」(総合、日曜 後8・00)の新出演者が17日、同局から発表され、東京・渋谷区で会見が行われた。日本にオリンピックを呼んだ男・田畑政治(阿部サダヲ=49)が主人公の6月スタートの第2部で、田畑たちの行きつけのバー「ローズ」のママのマリー役で、女優・薬師丸ひろ子(54)が大河初出演する。“当たらない占い師”というコミカルな役どころで、同ドラマと同じく宮藤官九郎氏(48)が脚本を手掛けた13年放送の朝の連続テレビ小説「あまちゃん」出演陣が、また1人加わった。
第2部主演の阿部は、3月に死去した俳優の萩原健一さん(享年68)をしのんだ。萩原さんは高橋是清役で出演するが、アドリブで頭を叩かれるシーンがあることを明かした阿部は「ショーケンさんに最後に叩かれた役者」と胸を張った。
アムステルダムから戻った田畑が高橋是清にお土産として靴を渡すシーンで、『お前のこと気に入った』という感じで頭を叩く場面があるという。訓覇氏は、萩原さんが「萩原健一という自分の存在も見えるような形、実在に近づけると言うより、生身の魅力も見えるような形でやっていいか」と持ちかけてきたことを明かし、「何かを残そうとされていたのか」と神妙に振り返った。
阿部も「すごく楽しそうにやられていたことが印象に残っています」としみじみ話していた。