元吉本新喜劇座長・木村進さん死去 68歳、腎不全 1年前から施設暮らし
元吉本新喜劇座長で喜劇俳優の木村進(きむら・すすむ)さん(本名同じ)が19日午後3時14分、腎不全のため、大阪市内の病院で死去していたことが20日、分かった。68歳だった。関係者によると、木村さんは1年ほど前から施設で生活していたといい、5月14日に体調を崩して入院したという。
木村さんは、福岡市出身で父が二代目博多淡海、母が博多淡子という喜劇界のサラブレッドとして注目を集め、23歳で吉本新喜劇の座長に就任。間寛平(69)との名コンビで人気を博し、1970年代から80年代にかけてABCテレビ「あっちこっち丁稚」「花の駐在さん」、MBSテレビ「モーレツ!!しごき教室」などに出演するなど活躍。「おや、こんなところに水たまりが…」というギャグで一世風靡(ふうび)した。
23歳で新喜劇座長
87年に三代目博多淡海を襲名。88年、襲名披露全国公演中に脳内出血で倒れた。左半身に障害が残り、車イス生活に。20代のころには、木村さんの新婚家庭に居候していたという寛平との親交はその後も続いた。寛平が2008年から11年にかけて、マラソンとヨットで地球を1周する「アースマラソン」の計画も事前に打ち明けられていたという。
通夜は21日、告別式は22日に大阪市内で営まれ、喪主は妹の木村龍子(たつこ)さんが務める。