波乃久里子 喜多村緑郎にツッコんで笑いに、会社員のグチ聞き「緑郎はつらいよ」
劇団新派の水谷八重子(80)、波乃久里子(73)、喜多村緑郎(50)、河合雪之丞(48)が21日、大阪市内で大阪松竹座の新派9月公演「黒蜥蜴(とかげ)」、「家族はつらいよ」(9月7日初日)の取材会を行った。
令和初の新派大阪公演は、江戸川乱歩の探偵小説を原作に、喜多村と河合がスリリングな駆け引きを繰り広げる「黒蜥蜴」と、山田洋次監督の映画を舞台化した「家族は-」の2本立て。
水谷が「いい家族の味をお持ち帰りいただきたい」と力を込めれば、河合も「二つの芝居の違いを色濃く出した方が、お客様も2度おいしいと思う」と両極の演目に自信を見せた。
「家族は-」で3世代同居家族の長男夫婦を演じる喜多村は、プライベートでのこととして35年ぶりに中学時代の同窓会に出席。同級生達から、サラリーマンの悲哀や家族の愚痴などを存分に聞かされたという。
役作りのプラスになったという喜多村は「まさにこういう芝居で、僕らの世代の等身大の役。くたびれていたり、子どもや介護がどうだとか。社員はつらいよですよね…皆さんもそうですよね?」と報道陣らに逆質問。波乃は「緑郎はつらいよ…」と笑わせていた。