脚本家の三谷幸喜（５７）が手がける、三谷かぶき「月光露針路日本　風雲児たち」（歌舞伎座６月公演）の公開げいこが２２日、都内で行われ、松本白鸚（７６）、松本幸四郎（４６）、市川猿之助（４３）、片岡愛之助（４７）らが出席した。

　原作は、みなもと太郎作の歴史漫画「風雲児たち」。関ヶ原の戦いにはじまり、江戸時代が終わるまでの約３００年間の物語。今回は、三谷によってエンターテインメント性を存分に盛り込んだ作品となった。また、三谷が歌舞伎を手がけるのは０６年の「決闘！高田馬場」以来１３年ぶりで、２作目となる。

　今回、初の歌舞伎座での上演となる三谷は、「歌舞伎座でやれば何があっても歌舞伎だから（前回より）自由にやらせてもらった」と“三谷節”をアピール。今作品の魅力として、「ロードムービーなのでどんどん場所が変わっていく面白さ」を挙げた。中でも、シベリアの雪原を犬ぞりで走るスペクタルシーンを、「すごい迫力。歌舞伎座はじまって以来（の演出）なのでは」と紹介した。

　また三谷は、初めての歌舞伎座上演に「プレッシャーはない」と断言。それに対し市川は、「怖さもある」と不安を漏らしたが、三谷が「なんで今言うんですか！」と突っ込み、「三谷さんが責任取ってくれそうです」と笑っていた。