石坂浩二 親鸞聖人の時代と現代とを比較し警鐘…アニメ映画「歎異抄をひらく」

 初日舞台あいさつを行った石坂浩二=都内
 初日舞台あいさつを行った石坂浩二(右)と親鸞聖人のパネル=都内
 初日舞台あいさつを行った石坂浩二=都内
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 俳優の石坂浩二(77)が24日、都内で行われたアニメ映画「歎異抄をひらく TANNISHO」の初日舞台あいさつに登場した。石坂は劇場版アニメでは初主演となる親鸞聖人を演じたが、映画のテーマとなっている古典の名著「歎異抄」も親鸞聖人の弟子・唯円の著作だけに「主演といわれても、親鸞と一緒で恥ずかしい」と微妙な表情を浮かべた。

 石坂は親鸞聖人を演じるにあたり、聖人を「哲人」と表現した。石坂は「親鸞聖人は宗教家と言われることが多いが、人間というものに迫っていくのが哲学者。聖人は“人間は悪である”から始まっている。すごいと思うし、仏教というものをわしづかみにしていた」と独自の親鸞観を披露した。

 また、親鸞聖人の生きた時代を「人間1人1人がまだ強かった時代」と表現し、今と比較した。今は米国のトランプ政権、EUの議会選挙で話題となっている極右政党などに象徴される「人が集まって、その力で何かを起こす。それが国になっていき、国が強ければいいという流行になっている。人が塊、塊というもので考えられている」と分析。親鸞聖人の時代は「強かったと思う。1人1人がいた。群れをなさないと何もできないということはなかった」と警鐘を鳴らした。

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