木村大作カメラマン「残念無念」 盟友・降旗監督しのぶ
映画監督の降旗康男(ふるはた・やすお)さんが20日午前9時44分、肺炎のため東京都内で死去したことが26日、分かった。降旗さんとは16本の映画でカメラマンとしてタッグを組んだ木村大作氏は、デイリースポーツの取材に「一言で言うと『残念無念』」と悔しさをにじませた。
付き合いは40年近くになる。現場でもほとんど声を荒らげることのない降旗さんと、怒鳴り声が通常の木村氏。性格は全く反対といってもいいが「映画作りに関しては進む方向は同じだった」と互いに全幅の信頼を置いていた。
2人がタッグを組んだ16本のうち7本が高倉健さんとの作品だった。「ひとりぼっちで残された感じがするよね」とさみしさも感じている。
プライベートでは深い付き合いをすることは無かったが、唯一相談を持ちかける相手が降旗さんだった。「相談しやすい雰囲気の人だった。現場では断トツの人気だったよ」と温かい人柄をしのんだ。