川崎19人殺傷事件 ドラレコは見ていた…列の後方から次々と上半身めがけ

 川崎市多摩区でスクールバスを待っていた私立カリタス小の児童ら19人が殺傷された事件で、自殺した岩崎隆一容疑者(51)=同市麻生区=に最初に襲撃された保護者の外務省職員小山智史さん(39)は、背中を刺されたのが致命傷だったことが30日、神奈川県警への取材で分かった。県警は短時間で多数の児童を殺傷するため、まず抵抗しそうな大人の小山さんを背後からいきなり襲った可能性があるとみている。

 県警によると、岩崎容疑者は両手に手袋を着け包丁を持ち、児童の列のそばにいた小山さんを襲撃。小山さんは背中2カ所と首、胸を刺され、背中から刺された傷が心臓まで達したとみられる。

 岩崎容疑者はその後、児童の列にいたカリタス小6年栗林華子さん(11)の首を刺し、保護者の女性(45)を切り付けた。栗林さんは死亡し、女性は重傷を負った。

 スクールバスのドライブレコーダーには、岩崎容疑者が、バス待ちする児童の列の後ろから走って近づき、児童の方を見ながら、次々と上半身にめがけて切り付けたり、刺したりする姿が写っていた。映像や目撃者の話などから、襲撃時は終始無言だったとみられる。

 県警は事前に包丁4本を準備するなど計画的だったとみている。29日の家宅捜索でノートなど数十点を押収したが、動機や計画性をうかがわせる記述は確認されていない。岩崎容疑者を司法解剖した結果、首に2カ所の深い傷があり、死因は出血性ショックだった。

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