宝塚雪組公演「壬生義士伝」開幕 望海風斗がトップスターとして2度目の新選組
宝塚歌劇団雪組公演「壬生義士伝」が31日、兵庫・宝塚大劇場で初日を迎えた。浅田次郎のベストセラー小説を舞台化したもので、貧困にあえぐ家族を救うため盛岡南部藩を脱藩し、新選組に入隊した下級武士の物語。主人公の吉村貫一郎をトップスターの望海風斗が演じる。
望海は18年の雪組全国ツアー公演「誠の群像」の土方歳三役以来、トップスターとして2度目の新選組。「違ったタイプの人を演じられるのはうれしい。潜んでいる鬼の部分が見えた時が吉村の怖さ。優しさが逆に怖い」と意気込みを話し、殺陣などで吉村貫一郎の“静かなる強さ”を表現していた。
娘役トップの真彩希帆は貫一郎の妻・しづと、貫一郎に妻子がいると知りながら思いを寄せる京の両替商の娘・みよの二役。望海が「すごくやりやすい。演じている方は大変だと思うけど…」と話すほど息ぴったり。第2幕のダイナミックショー「Music Revotion!」でも絶妙なハーモニーを奏でていた。
宝塚大劇場公演は7月8日まで。東京宝塚劇場公演は7月26日~9月1日。