山崎努 舞台あいさつを急きょ欠席…スケジュールの都合で「ご無礼をお許しください」
俳優の山崎努(82)が1日、東京・日比谷で行われた映画「長いお別れ」の公開記念舞台あいさつを急きょ欠席した。主催者によれば、スケジュールの都合がつかなかったという。舞台あいさつは蒼井優(33)、竹内結子(39)、松原智恵子(74)、北村有起哉(45)中野量太監督(45)が行った。
映画は中島京子氏の同名小説が原作で、認知症を患い記憶を失っていく老父(山崎)と家族(蒼井、竹内、松原、北村ら)との7年間を描いている。
山崎からは手紙が届けられ、司会者によって代読された。「封切りを祝うお祭りに参加できなくて残念です。この小説を読んだときに、映画化されるのであれば、昇平は私が演じるのではないかという予感がありました。(中略)きょうのご無礼をお許しください。でも昇平さんはもういないのですから、僕がのこのこ出て行くのは興ざめ?これは言い訳ですね」などとしたためられていた。
登壇者の真ん中に置かれた昇平の等身大パネルにそっと目をやった蒼井は「私は演技の勉強をしないままこの世界に飛び込んで、何か学べるものがないかと手にしたのが、山崎さんの『俳優のノート』という本なんです」と告白。
「10代の終わり頃、その本に一生懸命、線を引きながら学んで、こうして10年以上の時を経て大先生と共演できました。とても意味のある作品である気がしました」と、山崎の不在を残念がるとともに、“師匠”との共演作を改めて神妙に振り返っていた。