俳優・窪田正孝（３０）が主役を務める２０２０年度前期ＮＨＫの連続テレビ小説「エール」のヒロイン発表会見が３日、都内の同局で行われ、女優・二階堂ふみ（２４）が主人公の妻・関内音（せきうち・おと）役でヒロインを演じることが発表された。今回が朝ドラデビューとなる二階堂は２日にヒロイン決定を知らされたそうで、「嘘なんじゃないか」と信じられない気持ちだったことを明かした。

　会見冒頭、窪田が「僕の妻となる方を紹介させて頂きます。笑うところじゃないですよ。音さん」と呼びかけると、白を基調としたワンピース姿の二階堂が笑顔で姿を見せた。

　二階堂は「昨日、結果を聞いたばかりで本当なのかな、嘘なんじゃないかなと。歩いてきて落とし穴あったらどうしようと思っていた」と信じられない気持ちを明かし、「あいさつをして、携わることができるとうれしい気持ちでいっぱいです。１年間、明るく元気に支えていけたら」とヒロインを演じる喜びを伝えた。

　窪田は「僕は３日前に聞いた」と当人よりも２日早く聞いていたことを明かし、「誰にも言わないで我慢していた。１年間お願いします」とお辞儀。互いにお辞儀し合う形になり、「結婚式（みたい）」とはにかんだ。

　制作統括の土屋勝裕氏は２カ月前からオーディションを始め、２８０２人の応募から二階堂を選んだことを明かした。「こん身の演技をみせて頂いた。音という役に一番ふさわしい女優さんということで二階堂さんを選ばせて頂いた」と起用理由を説明した。

　今作は５年半ぶりの朝ドラ男性主人公・古山裕一（窪田）と妻を描いた物語。古山のモデルは、プロ野球・阪神タイガースの球団歌で、「六甲おろし」の通称で愛される「阪神タイガースの歌」を作曲した作曲家・古関裕而（こせき・ゆうじ）氏。４８年には全国高等学校野球選手権大会の大会歌「栄冠は君に輝く」を発表するなど、甲子園と縁が深い。