二階堂ふみ、朝ドラヒロイン「六甲おろし」劇中で歌う!? 主演・窪田正孝の妻役
俳優・窪田正孝(30)が主演する2020年度前期NHK連続テレビ小説「エール」のヒロインを女優・二階堂ふみ(24)が演じることが、3日、分かった。都内の同局で行われた会見で発表された。二階堂は主人公・古山裕一(窪田)の妻で歌手を目指す関内音(せきうち・おと)役。2802人の中からオーディションで朝ドラ初出演を勝ち取った二階堂は、劇中でも歌う予定。劇中に登場するとみられる「六甲おろし」「栄冠は君に輝く」など、どの曲で歌声を響かせるかも注目される。
主演の窪田に呼び込まれ、白のワンピース姿で登場した二階堂は、「実は昨日、結果を聞いたばかり。落とし穴とかあったらどうしようと思っていた。うれしい気持ちでいっぱいです」とオーディションを勝ち抜いたことに胸をなで下ろした。
今作では共演経験のある窪田と波瀾(はらん)万丈な夫婦の物語を紡ぐ。窪田が演じる古山は、「六甲おろし」「栄冠は君に輝く」など数々の曲を残した作曲家・古関裕而(こせき・ゆうじ)さんがモデル。二階堂は古関さんの妻で歌手としても活躍した金子(きんこ)さんに当たる音を演じる。
会見では2人の息はぴったりだった。二階堂が「裕一さんを1年間、明るく元気に支えて行けたら」と意気込めば、窪田も「2人にしかできない化学反応がいっぱい起こって盛りあがっていけたら。1年間、お願いします」とエール交換。金びょうぶをバックにそろって一礼すると、窪田は思わず「結婚式みたい」。ほほ笑み合う2人は早くも夫婦の雰囲気だった。
朝ドラ初出演を熱望して臨んだオーディションでは歌声も披露した。不安を抱えながらも練習を重ねたそうで、2次審査では古関さんが作曲した「長崎の鐘」を熱唱した。「すごく緊張した。貴重な経験をさせていただいた」と振り返った。
情感たっぷりの歌声に、制作統括の土屋勝裕氏は、「グっときました。実際に歌ってもらうことになるのでは」と予告した。現時点では古関さんの作曲した楽曲を誰に歌わせるかは未定となっているが、劇中での二階堂の歌声披露にも期待が高まる。