ワル杉野参上 連ドラ初主演&悪役初挑戦 さわやかイケメンが人間のクズに…
俳優・杉野遥亮(ようすけ=23)がTBS系ドラマ「スカム」(TBSは7月2日スタート、火曜深夜1・28。MBSは30日スタート、日曜深夜0・50)で、連続ドラマ初主演を務めることが3日、分かった。タイトルは「人間のクズ」を意味する英語のスラング。振り込め詐欺に手を染め、裏社会に落ちる主人公を描く社会派エンターテインメントで、悪役に初挑戦する。
さわやかイケメンの役どころが多かった杉野が、俳優デビュー3年目に射止めた連ドラ初主演で、新境地を開拓する。任されたのは、会社をクビになり、転落人生を歩む詐欺師役。ルポライター・鈴木大介氏による、罪を犯した若者の実態を取材したノンフィクション「老人喰い」が原案の、オリジナルストーリーだ。
主人公・草野誠実は名門大学を卒業後、一流企業に就職した勝ち組だったが、入社から半年で新卒切りに。病に倒れた父親の治療費を稼ぐために始めたのは、オレオレ詐欺へ加担する怪しいアルバイト。闇稼業に葛藤を抱きながらも、裏社会でのし上がっていく-。
杉野にとっては“初物づくし”となる作品。連ドラ初主演を「今後の財産になる方との出会いや経験がここにあるんじゃないか、と思いました」と大喜び。ただ、「いまだに座長と言われると照れます」と初々しさも見せる。
初の悪役については、詐欺を「社会の不条理に対する考え方とそれに立ち向かう手段」と解釈し、「何が正解で何が不正解か分からないパラドックスですが、そこに懸命に生きる僕たちを笑っているうちに、気がついたら切なくなってくれたら勝ち」と捉えている。
制作サイドは「『善人』としての説得力と、『悪への変化』を表現できる演技力」を期待。“ワル杉野”が人を欺き、新たなイメージを植え付ける。